子どもの笑顔が育ちまち。大田笑市 栃木県大田原市

移住者インタビュー

秋山佳奈子さん

「私のオオタワライフ」前編

東京の美術大学で助手を勤められていた秋山佳奈子さん。およそ10年間住んでいた東京を離れ、海外での活動を経て、2016年2月に大田原に移住しました。現在、秋山さんは「大田原市 芸術文化研究所」の一員として働くかたわら、市内で創作活動を行っています。なぜ、大田原への移住を決意したのか?そして移住してからの思いとは?リアルタイムで「オオタワライフ」を楽しむ秋山さんに一日密着しました。
今回の取材場所は秋山さん自らがセレクト。いずれも「私のオオタワライフ」を語る上で重要な場所とのことですか・・・?

1カ所目:移住を決めたきっかけの場所

大田原市 芸術文化研究所

のどかな風景に突如現れる前衛的な建物。秋山さんの勤め先である「大田原市 芸術文化研究所」です。大田原市の芸術文化の総合的な研究や、芸術家と市民との交流拠点となることを目的として、2014年に開所しました。

「芸術に携わる施設としてぴったりなイメージですが、ここはもともと2010年に廃校になった旧両郷中学校の校舎をそのまま再利用しているんです。施設内には、展示スペースや地域の方々を対象にしたアート講座の教室、そして創作活動を行えるアトリエなどがあります」

―秋山さんの研究所でのお仕事は?

「版画講座の講師を担当している他、毎年行われる『那須野が原国際芸術シンポジウム』の開催期間は、国内外から招聘(しょうへい)した作家の制作サポートをしています。あとは2階にある自分のアトリエで自身の制作も行います。シンポジウムでは、私たち研究員も協力作家として作品を展示しています」

取材に訪れた日はちょうど、第18回目となる「那須野が原国際芸術シンポジウム」の開催期間中で、石彫、木彫、絵画、版画など様々なアート作品が所内の至る所に展示されていました。もともと中学校の校舎だっただけあって、広々とした空間と良好な日当たりが、開放的な印象を与えます。

ロケ地情報

大田原市
芸術文化研究所

〒324-0206
栃木県大田原市中野内580

TEL:0287-59-0004

私のオオタワライフ(1) 広くて静かな創作環境

―研究所で働くことになったきっかけは?

「以前は東京の美術大学で教授の助手をしていました。自身の創作活動以外に時間を取られることが多く、また都内の創作環境では不十分なこともあったので、もっと集中できる環境を探していたんです。栃木県小山市の出身なのでUターンも考えていたのですが、ちょうど良いタイミングで、大田原市からこの研究所のお話を頂きました」

―大田原という場所は以前から知っていましたか?

「実家が県内なので、子どもの頃に“やな”に遊びに来ることはありました。住む前のイメージですか?正直に言うと、田舎だなぁ、と(笑)でもネガティブなイメージではなかったですね。自然が豊かで、実家がある場所に比べてのんびりしている印象はありました」

同じ栃木生まれではありますが、大田原と直接のご縁はなかった秋山さん。より良い創作環境を求めた結果、ここ大田原を選んだようです。

「所内にあるアトリエには非常に満足しています。都内でこれだけの広さのアトリエを独り占めするのは難しいですからね。シンポジウムで来た海外の作家や、東京時代の仲間も「うらやましい!」と言っています。雑音がなく静かな場所なので、以前に比べてもより集中できる環境です」

私のオオタワライフ(2) ご近所さんからの新鮮美味な差し入れ

芸術文化研究所は、秋山さんの版画講座以外にも、絵画講座や子ども向けワークショップ、さらには近くにお住まいの作家さんが講師を務める七宝(しっぽう)講座など、芸術文化活動を通した地域の人との交流をとても大切にしています。

「ここは研究所員以外も自由に出入りできるようになっています。講座の生徒さんはもちろんですが、遊びに来たよ~、とご近所さんもふらっと顔を出してくれるんです。昨日も敷地内の草刈りを皆さん総出で手伝ってくださいました。それに、家で採れたからって、いつも新鮮なお米や野菜、果物なんかを差し入れてくださるんですよ。地元の方々に温かく接してもらえてとても嬉しいです」

―大田原に移住して、ご自身に何か変化はありましたか?

「まず早寝早起き、健康的なライフサイクルになりました。それに何と言っても食生活。研究所がある両郷地区の『両郷米』は、“幻のお米”と言われる貴重なお米で、日本一になったこともあるんですよ。本当に美味しいんです!他にも沢山ありますが、アスパラガスは東京で食べたものとは全然違い、初めて食べたとき感動しましたね。新鮮な食べ物を頂ける喜びを知ることができました」

私のオオタワライフ(3) 東京との近さも魅力

その他にも、周囲の豊かな自然が作品にインスピレーションを与えてくれるなど、新しい環境での創作活動と日常生活を満喫している秋山さんですが、大田原にはもう一つ、仕事をする上で外せない魅力があるそうです。

「実は現在も都内でカルチャースクールを持っているので、月に2回程上京する機会があるのですが、大田原は東京にもアクセスしやすいんですよね。創作に集中できる静かな環境に住まいつつも、友人に会ったり個展を開いたりと、東京に住んでいた頃の良かった面もそのまま続けていられるのは、ここ大田原だからこそと実感しています」

2カ所目:住んで良かったと思える場所

黒羽温泉 五峰の湯

続いて秋山さんと訪れたのは、「黒羽温泉 五峰の湯」。 那須岳・大佐飛山・女峰山・男体山・高原山の五つの山々を望める眺望から名付けられたこの温泉は、「美人の湯」とも言われる泉質で、地元の人々に大人気の施設です。

私のオオタワライフ(4) 毎日温泉に通えるぜいたく

「研究所からも近く、入浴料も500円と非常にお得なので、自宅に帰る前によく立ち寄っています。制作にいそしんでいた夏の時期は、回数券を握りしめて、研究所の同僚やシンポジウムの招聘作家たちと毎日通っていましたね(笑)」

―ここの温泉の魅力は?

「まずは何と言ってもきれいで大きなお風呂。特に檜の露天風呂は景色も素晴らしく、夜になると大田原自慢の星空がすごいんですよ!ぬめりけがあるお湯もとても気に入っていて、前よりお肌の調子も良くなったかも。それにお湯に浸かれば、制作で疲れた体がじんわりほぐされる実感もあります」

「職場の近くに良質な温泉があって、毎日通える生活なんて、以前なら考えられませんでした。大田原に移り住んで良かったなぁと思うことの一つです」

私のオオタワライフ(5) 温泉友だちと“お湯ミケーション”

―その他にこの温泉で楽しみにしていることはありますか?

「よく利用している施設内の食事処も素敵ですが、いつも楽しみにしているのが、常連さんたちとの交流です。よく温泉でお会いするおばあちゃんたちがいて、私たちを見かけるといつも笑顔で話しかけてくれます。中には“今日あんたたちに持ってきたんだよ~”と大好物のアスパラガスをくださる方も。五峰の湯の定休日に別の温泉に行けば、そこでもばったりお会いするし、もうすっかり温泉友だちですね(笑)大田原の人は、年齢の垣根なく親しみを込めて接してくださる方が多いと思います」

秋山さんが大田原で出会った人々を語るとき、いつも幸せそうに微笑むのが印象的です。
この後は、どんなオオタワライフが聞けるのでしょうか?思わぬゲストの登場から始まる後半もお楽しみに!

ロケ地情報

黒羽温泉 五峰の湯

〒324-0235
栃木県大田原市堀之内674

TEL:0287-59-7010

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